悪魔の王様 6
彼はまた彼の部屋で、空想をして過ごしました。
しばらく経ちおなかが減った頃になると、あれが現れて、彼を食事へ連れ出しました。
そんなことが何度も繰り返されました。
彼は王様になってよかったと思いました。
眩しいのは相変わらず好きではありませんでしたが、好きなだけ空想していられて、しばらく我慢していれば美味しい食事がおなか一杯食べられるからです。
毎回の遠出も、散歩のようで楽しみになりました。
しかし、そんな暮らしは、思ったよりも長く続きませんでした。
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2004.11.26 公開